<クリスマスと誕生日とNew Year(2):クリスティン打たれる> [片いなか・ハイスクール]
「片いなか・ハイスクール」連載第175回
<クリスマスと誕生日とNew Year(2):クリスティン打たれる>
ダイニングを借りてみんなは料理やらを並べ始めた。
そこへ男の子が一人、みんなにお茶を持って現れた。
「はい、コーヒーどうぞ」
カーラが気付いてカップの載ったお盆を受け取った。
「あら、ありがとう。裕美子、だあれ?」
「あ、弟のひろきです。ありがとう、ひろき」
「姉がいつもお世話になってます」
「ありがと。いい子だね」とハウル。
めずらしくハウルも配るのを手伝って、クリスティンにカップを差し出した。
と、見るとクリスティンが激しく赤い顔をしている。
「か、かわいい!」
ハウルが差し出したカップを受け取ることもなく、クリスティンはひろきのところにやってくると話しかけた。
「・・・あなた、ユミちゃんのこと普段なんて呼んでるの?」
「え?普段ですか?ねえちゃんとか、ユミねえとか・・・」
「いいわあ。ユミちゃんうらやましい・・・そっか、ユミちゃんはおうちではお姉さんなのね」
裕美子は「はぁ・・」ときょとんとしている。
クリスティンは引き続きひろきに話しかけた。
「私はあなたにとって何かしら」
「ええ?・・ねえちゃんの友達でしょ?でも・・みんなねえちゃんより大人っぽい、ずっとお姉さんな感じだね。本当に同級生ですか?」
ズキューン!!
クリスティンの胸が打たれる。くらっときて倒れかかった。
「わあ!お姉さん!大丈夫?」
「お、お姉さん・・」
感激のクリスティン。
「年増ってとらえなかったところがクリスティンね」とカーラが抱きかかえて引き起こした。
「ゆ、ユミちゃん、頻繁に遊びに来ていいかしら」
「ど、どうしたんですかクリスティンさん」
空のお盆を持って引き上げようとするひろきを、とろんとした目で追い続けるクリスにレソフィックが気付いた。
「あ、クリスティン。おまえ!」
「ひろき君、かわいいー(ハート)」
皆さんは覚えておられるだろうか。クリスティンはいつも声をかけられるたびに妹のようだと言われるが、本人はお姉さん志望なのだ。
そこへ勇夫がすごむ。
「じゃ、俺らはアニキだな。とくにこっちのアロンはお前の義兄になるかもしれねえぞ。わかる?義理の兄って漢字で書くんだ」
「ええ?!ユミねえ、この人と結婚するの?」
アロンと裕美子が大いに慌てた。
「な、なに言ってんだ!」
「そ、そうです!なに言ってるんですか!」
しかしハウルがひろきの傍に寄ってきて、さらに煽った。
「可能性高いわよ、ホントに。覚悟しといた方がいいよ。うふふふふ」
「ほえー。ねえちゃん、やるねえ」
次回「クリスマスと誕生日とNew Year(3):クリスマスパーティー」へ続く!
前回のお話「クリスマスと誕生日とNew Year(1):裕美子んち集合!」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆
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<クリスマスと誕生日とNew Year(2):クリスティン打たれる>
ダイニングを借りてみんなは料理やらを並べ始めた。
そこへ男の子が一人、みんなにお茶を持って現れた。
「はい、コーヒーどうぞ」
カーラが気付いてカップの載ったお盆を受け取った。
「あら、ありがとう。裕美子、だあれ?」
「あ、弟のひろきです。ありがとう、ひろき」
「姉がいつもお世話になってます」
「ありがと。いい子だね」とハウル。
めずらしくハウルも配るのを手伝って、クリスティンにカップを差し出した。
と、見るとクリスティンが激しく赤い顔をしている。
「か、かわいい!」
ハウルが差し出したカップを受け取ることもなく、クリスティンはひろきのところにやってくると話しかけた。
「・・・あなた、ユミちゃんのこと普段なんて呼んでるの?」
「え?普段ですか?ねえちゃんとか、ユミねえとか・・・」
「いいわあ。ユミちゃんうらやましい・・・そっか、ユミちゃんはおうちではお姉さんなのね」
裕美子は「はぁ・・」ときょとんとしている。
クリスティンは引き続きひろきに話しかけた。
「私はあなたにとって何かしら」
「ええ?・・ねえちゃんの友達でしょ?でも・・みんなねえちゃんより大人っぽい、ずっとお姉さんな感じだね。本当に同級生ですか?」
ズキューン!!
クリスティンの胸が打たれる。くらっときて倒れかかった。
「わあ!お姉さん!大丈夫?」
「お、お姉さん・・」
感激のクリスティン。
「年増ってとらえなかったところがクリスティンね」とカーラが抱きかかえて引き起こした。
「ゆ、ユミちゃん、頻繁に遊びに来ていいかしら」
「ど、どうしたんですかクリスティンさん」
空のお盆を持って引き上げようとするひろきを、とろんとした目で追い続けるクリスにレソフィックが気付いた。
「あ、クリスティン。おまえ!」
「ひろき君、かわいいー(ハート)」
皆さんは覚えておられるだろうか。クリスティンはいつも声をかけられるたびに妹のようだと言われるが、本人はお姉さん志望なのだ。
そこへ勇夫がすごむ。
「じゃ、俺らはアニキだな。とくにこっちのアロンはお前の義兄になるかもしれねえぞ。わかる?義理の兄って漢字で書くんだ」
「ええ?!ユミねえ、この人と結婚するの?」
アロンと裕美子が大いに慌てた。
「な、なに言ってんだ!」
「そ、そうです!なに言ってるんですか!」
しかしハウルがひろきの傍に寄ってきて、さらに煽った。
「可能性高いわよ、ホントに。覚悟しといた方がいいよ。うふふふふ」
「ほえー。ねえちゃん、やるねえ」
次回「クリスマスと誕生日とNew Year(3):クリスマスパーティー」へ続く!
前回のお話「クリスマスと誕生日とNew Year(1):裕美子んち集合!」
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by TSO (2011-02-04 22:06)
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by TSO (2011-02-11 22:07)