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<同棲(6):初夜(3)> [片いなか・ハイスクール]

東日本大震災被災地がんばれ!

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「片いなか・ハイスクール」連載第206回
<同棲(6):初夜(3)>

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「・・・えっち」

上目遣いで裕美子ににらまれた。


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「へへ、一応確認しておいただけ」
「あわてなくたって、そのうち・・・いやだわ、わたし」
「そのうち・・ね」

『今度の俺の誕生日でいいんだっけ?』

いつぞやか交わした曖昧な話を思い出した。

「あ、今日は絶対ないですからね。期待しても。その、生理中なので・・そうだ、ソファーに何か敷いておかないと汚しちゃうかも。どれ敷いとこう・・」
「生理中・・なんだ」

アロンは顔を赤らめた。

「・・なんだか、大変そうだね」

裕美子は答えなかった。アロンは食器を洗いに行った。


だいたい荷物整理が終わったらしい裕美子が台所にやってきた。

「アロン君、ごめんね、食器洗い」
「いつもやってることだから。これは持ちまわりかい?今のうちに先風呂入っていいよ。うちバスタブあるからお湯張ってもいいし」
「そ、そう?・・・あの洗濯どうしよう。着替えたのっていつ洗ってます?」
「・・2,3日に1回かな。そんなに汚れもの出ないし。でも裕美子がそうはいかないよね、きっと。交代で毎日?」
「交代・・ですか」
「パンティー洗ってもらうのが恥ずかしかったりして?へへへ」

アロンが顔を緩ませて変な笑いをした。

「すごくいやです。その・・特に今は」
「ふーん。女の子と生活するのって大変そうだ・・。一通り生活のサイクルが一巡するまで、どうやってったらいいのか勝手がわかんないね。15,6年でなんか男女の違いっていつの間にか開いてたんだね」
「うん。テスト前だから余計なこと考えないようにって思ってたんだけど、これじゃ生活するだけで落ち着くのに時間かかりそうですね。甘かったかしら」
「何が障壁だろう。男女の違い?恥ずかしさ?」
「慣れちゃえばなんてことないんでしょうけど・・・」
「エッチなんて考えてる暇ないね」
「もう・・・・残念ですね、がっかりした?」
「まあ今でなくても、約束してるし・・いいんだよね?」
「え、え?」

裕美子にとぼけられた。

「い、いいから早く風呂行きなって!」
「ありがとう。じゃ、お先に。・・あの、覗いても楽しくないですよ?きっと。だからだめですよ」
「見ないって!」


次回「同棲(7):お風呂上り」へ続く!

前回のお話「同棲(5):初夜(2)」
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コメント 2

TSO

絵(マンガ?)はここまでです。正味3ページ。背景まではとても手が回りません。やはり1枚イラストにすべきでしょうか。
怪しい会話とともに最初の夜はまだ続いたりします。
by TSO (2011-05-16 22:32) 

TSO

あいか5drrさん、くぼたんさん、意馬心猿さん、HAtA.さん、bitさん、xml_xslさん、niceありがとうございます。
by TSO (2011-05-18 22:47) 

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