もういっこアメリカができたとき [妄想の極地]
2007/2/16 asahi.com記事によると、米中央軍は「イラクで戦闘終了後遅くとも45ヶ月後には駐留兵力5千人に削減できる」という楽観シナリオでもってホワイトハウスに説明したそうな。実際は現時点で駐留軍14万人をさらに2万人以上増強予定ということで、楽観しすぎたシナリオはさらにアメリカの若い人の命を危険にさらしている。
2003年3月、アメリカはイラクに対し、国連安保理の調整を待たず、単独軍事行動に出た。支持するのは30か国程度で多くの国はこれを支持しない。しかしプッシュ大統領は、
「アメリカには理想がある」
「イラクは世界にとって危険な国だ」
「軍事力でなければ解決できないときもある」
と言って強行したのだ。
これに対し、我日本のコエズミ首相は次のように発言。
「アメリカの軍事行動開始を理解し支持します」
しかし大義名分だった「イラクは大量破壊兵器を保有」が、いくら捜しても見つからず、
2003/4/7のasahi.comによると
「大量破壊兵器の発見よりも、フセイン政権打倒が先決だ」。こんな見解を米国防副長官、統合参謀本部副議長等が発言。こうした政府の姿勢を国民の7割が支持。
振り返ると、これだけで妄想なんかしなくても十分あきれたヨタ話になっているじゃん。
でもまあいっか。
<妄想>
本日アメリカの3倍の軍事力をもつNeoMerica国が国連に加盟しました。
NeoMerica国の国連大使の演説。
「アメリカは自国の意に反する国、いうなれば気に食わない国を国連の同意を得ることなく軍事力で排除しようとする世界にとって危険な国である。アメリカの大量破壊兵器廃棄、及び武装解除を求める」
「え?!」
「危険である証拠を提出する。プッシュ大統領のテレビ演説だ。自国のみの理論による国を名指しした無茶苦茶な発言がある。その時のプッシュ氏の言葉を借りて、我々も勧告する。48時間以内にプッシュ政権は亡命せよ!」
「え?!」
「前例もあることなので、要求に従わない場合は単独でも攻撃する」
「え?!」
「これは自由に、いやアメリカに対する挑戦である。徹底抗戦せよ」
NeoMericaはホワイトハウス、ペンタゴンに対し巡航ミサイルを打ち込みました。
記憶のメカニズムを速く解明してほしい [妄想の極地]
人間に限らないが、経験や教えを行動に生かし過ごしている。経験や研究成果を別の人や仲間に伝えるのが教えで、野生動物は実地教育だけのようだが、人間は何らかのドキュメントを残すことで伝えることもできる。一方で失われた知識も多いはずだ。
人間だけで考えれば、最初は主に自然と相対する為の知識や知恵、その後は人間の強い好奇心が解明していった数々の法則、発見、研究成果、近代的応用技術がある。しかしこれらを将来へ引き継ぐには教育によって伝えていくしかないのだ。しかもこれだけ年月をかけて積み上げた人類の成果を、一生かけても一人の人間は覚えることはできない。引継ぎはその特定分野に興味を持った人に任されているのだ。俺はこれが気に食わない。過去の成果を一人一人が全部記憶できれば、山へ行って花や虫の名前で悩むこともなく、少々怪我をしたところで応急処置を知らないからと慌てることもないのだ。知識や知恵は応用してこそ使えたといえる。しかし応用するためにはまず覚えなければならないのだ。生物は一生のうちこの覚えるという過程に相当な時間を費やしている。これを省けたら革命だ。
たしか小説の「宇宙船ビーグル号の冒険」で、一晩で知識を脳にダウンロードするかのような話があった。正に欲しいのはこういったものだ。せっかく長い年月をかけて積み上げてきた人間の過去の成果だ。万人が知っていていいではないか。それを生かすかどうかは本人の興味やシチュエーション次第である。知っているだけの知識も実践してみるといろいろ想像とは違った体験ができるものだ。体だって思うようには動かない。だから知識として知る過程は一瞬で、さらにその先の新しい発見に多くの時間を費やせばいい。学生の時は過人の知識の実践や訓練をし、過人に敬意を払えばよい。
<妄想>
「しかしだいぶ人間も多くのことを知りましたね。もうそろそろ脳細胞の数では覚えきれないのですが…」
「試しに頭蓋骨を少し大きいのに替えてみたら、脳細胞が増殖してすごいらしいですよ」
こうして第1次頭蓋骨交換ブームが起こった。
<妄想>
万人が全ての人類の成果を知っている。当然ゲリラ一兵卒に至るまで知識としては核爆弾の作り方くらい知っているのだ。街中のケンカでさえミサイルが飛び交うことも少なくない。
<妄想>
「何でも知っているというのも困りものですね」
「確かに。幼稚園児が手製拳銃でケンカするのも困る。先生が折り紙を教えて・・などというのどかな風景もない。知識ダウンロードは年齢制限をかけた方がよさそうだ」
「幼稚園用、小学生用、中高生用、大人用・・年齢によってダウンロード分けましょうか」
「こないだ小学生が新発見だといって騒いでいたが、中高生用知識をダウンロードしたら既にあったので、相当がっかりしていた。研究した俺の時間を返せとか言っているらしいぞ」
「好きな分野を選択してダウンロードできるというのは?」
「インターネットにまがい物の知識ダウンロードデータがあるらしい。ダウンロードしたヤツが再起不能になってパァになったらしいぞ。他にもナンパ術くらいならいいが、盗みや詐欺のテクニックとか」
「過去の知識で間違っていたものがあったので、訂正版を世界中の人にダウンロードしてもらいたいのだが一両日中に可能だろうか。右か左を間違えるだけで生か死か分かれるほどのものなのだが。毎日この間違いで何百人もの犠牲者が世界で出てます」
「その間違いがワープロのタイプミスのように人為的なものなら、タイプミスしたヤツは死刑になるな」
「教育委員会は、今年度新たに追加するダウンロード知識を発表しました。新発見者の中で漏れた人は抗議しています。またゆとり教育で覚える知識数を昨年より減らすとのことで削除する知識についても発表がありました。これが適切かどうかが巷の話題になってます。知る権利の冒涜だとデモもありました。また昨年度までのデータをダウンロードしている人は今年度減らされた知識を削除しないと不公平になります。」
…難しい。
家庭用重力発生装置発売 [妄想の極地]
NA〇Aは宇宙ステーション向けに実用化した重力発生装置を家庭向けにダウンサイジングし発売する事になりました。床暖房のように埋め込んで使うことができる小スペース設計です。
さてここで東から西に3軒が並ぶ集合住宅があったとしよう。東の家がこの重力発生装置を購入した。
まず天井に設置。天井にも物を置けるというドラえもんにあったような使い方だ。すると部屋の目線の高さぐらいに無重力空間が現れた。地球の重力とちょうど拮抗したところ、重力スポットだ。ここまではよかろう。
ある日、装置を天井から東の壁に移した。これが騒動の始まりとなる。
さて重力が届く範囲とはどこまでだろう。地球の引力は、それこそ1000mだろうが10000mだろうが変わらぬ強力な力でものを落下させてくれる。距離に比例して弱くなるようだが、それは地球の何倍もの距離の話である。とすれば、東の壁に設置された装置の重力は10000m彼方のものを横殴りとして猛烈な勢いで呼び寄せることになるとか?2階から落ちた植木鉢で十分に怪我できるのだからこれは非常に危険。西側の家がまずこの横殴り落下物の餌食になる。
磁力のように引きつける影響範囲が狭ければひとまず安心である。だが隣の部屋くらいには影響あるようだと、もう騒動開始である。
ここでは隣の部屋に影響があるくらいの範囲に重力が及ぶこととしよう。
東の部屋の次に西の部屋も装置を買った。両側に挟まれた真ん中の家は重力スポットになって無重力状態になってしまった。そこで中央の部屋も装置を買って東側の壁に設置した。たまらんのは西の部屋である。東と中央の部屋がそれぞれ東側から引力を発生させたので、西の部屋は1Gでは十分な引力が得られない。パワーを調整して引きを強くする。そうすると中央の部屋もなんか引きが弱いと調整して強くする。あくなき重力綱引きが始まる。
そしてある日、中央の部屋が「しょっちゅう引きが弱くなって、こんな装置いらん!」と装置をとっぱらったとたん、その時点で何Gまで引き上げられていたか、地球の引力の何倍もの重力が西の部屋を襲う!
き・・危険だ。やはり重力発生装置は一般向けに売ってはいけない。
白色彗星帝国は未来の地球人 [妄想の極地]
しかしこれはどう見ても宇宙に進出したときの地球人のなれの果てに思えてならない。原作者が松本零士か西崎かわからんが、地球人に対する警笛の意味はあったのだろうか。
既に地球の資源をむさぼり食って、それが有限であると頭では意識していても窃取をやめられないでいる人類。ここで宇宙に進出して資源豊富な星を見つけたら、おそらくまた省エネの考えはなくなるのではないか?そしてそこに知的生物がいなかったり、目に見えて大きな生物がいなかったりすれば、少々微細な生物であれば絶滅もいとわず資源奪取に走る気がしてならない。これやったら白色彗星帝国の行為と変んないんじゃない?
だいたい人間の保護意識は怪しいと思う。人間の行動はそのときの価値観に左右されていて、価値が認められなければ持続しない。クジラ保護なんか頭数激減の一翼を担った西洋人の価値観の変化を物語っている。そもそもクジラだからと特別視するのは他の生き物に失礼な気がする。人間でさえ食うことが許された地域・時代もあったのだ。動物の命うんぬんを理由にしている菜食主義に限って言えば、あれだって植物といえど生命を殺して食っているわけで、植物がもの言って抵抗すれば食べる対象でなくなったかもしれない。あるいは積極的に食べる側からすると、食べてもらうことを前提として進化した植物もいることを考えれば、動物であれなんであれ食う食われることは地球の摂理として等しく平等にあるのだ。
話しはずれてしまったが、人間の変りやすい価値観はきっと広い宇宙を飛び回れるようになったとき地球人を彗星帝国にしてしまう。資源は省エネなんてくそくらえの奪取し放題、ごみは太陽やブラックホールに投げ込んで処分し、ごみを作り出したことに悪気なんて覚えない。問題が発覚するのは宇宙でさえも狭いと感じられたときか、地球人の傍若無人ぶりに怒った宇宙人が現れたときだろう。
常温冷凍 [妄想の極地]
今回の話はそこではなく、救急医療での話だ。体の大怪我、例えば切断、刺す、撃たれる、大量出血などは、怪我をした直後は人間元気に生きている。しかし病院へ搬送する間に死んでしまうことがよくある。これはやはり血がなくなってしまうことが大きな原因だろう。
切断してしまった指なども冷やして急いで病院へ持っていけばくっつくこともあるって聞いたことがある。
こうしてみると、大怪我をしたら直ちに冷凍できればそこで時間が止まったようなもので、病院までゆっくり運んで落ち着いて治療できるってことじゃんか。
(スターウォーズには炭素冷凍とかいうのがあったっけ?)
そこで登場するのが常温冷凍。常温で冷凍できて冷凍状態が保てたらすごいじゃないか。別に冷たく凍らなくても、冷凍とお同じ状態にできればいい。しかも常温でいいということは、先の怪我の例で言えば搬送する時、冷凍車のような設備がまったくいらないことになる。
コンパクトで瞬間冷凍できる機材、しかも常温冷凍。これが実現できれば、まず最初に採用するのは軍隊だろう。
爆弾で体が木っ端みじんとか、即死するような事態でなければ、負傷者の生存率は相当高くなる。
「とりあえず冷凍しとけ!」
戦場で衛生兵はバンソウコウと冷凍装置を持って走り回る。
赤十字の既定で、戦場に転がる常温冷凍人間は傷つけてはいけないという国際条約ができるかもしれない。
特別な知識なく安全に冷凍できるなら、今巷にあちこち設置されているAEDにとって変わるかもしれない。
心肺停止のやばそうな人を見つけたら、
「とりあえず冷凍しとけ!」
医療行為以外に使われちゃうかも。
「あの人うるさいんです」
「とりあえず冷凍しとけ!」
「だれかけんかを止めて!」
「冷凍しちまえ!」
でもAEDをいたずらに使うような輩はいないから大丈夫だな。
脳みそバックアップ [妄想の極地]
常日頃、ヒトは脳に支配されているなあと思っているのだが、これが取り出せるとしたらどうよ。
脳のメカニズムがとうとう解明された!
人間の脳味噌の中身を取り出せるようになったのだ!どんな画期的な世界が広まるのだろうか?
<妄想>
ヒトは脳に支配されている。
ということは脳さえあれば個人はほぼ再生できるということだ。
よし、いつ空から鉄骨が降ってくるかわからんし、バックアップしとこう。