<ピクニック(4):ハウルとクリスティンの印象> [片いなか・ハイスクール]
「片いなか・ハイスクール」連載第108回
<ピクニック(4):ハウルとクリスティンの印象>
「まずハウルからだ。あいつとカップルになることを想像できるか?」
しばしみんな腕を組んで考える。
アロンが最初に口を開いた。
「俺、腕掴まれてあいつの頭の上で振り回されているシーンが浮かんだんだけど・・」
レソフィックもびっくりしたような顔をして、
「お前もか。おれは襟首掴まれて振り回されるのが浮かぶんだ」
リーダーも「俺は脚だ・・ジャイアントスイングされてるシーンだ」
勇夫まで「俺、髪の毛掴まれてぐるぐるぶん回されてる・・」
みんな一度見つめ合って、大笑いになった。
「ぶわははははは!なんだみんな似たり寄ったりじゃん!」勇夫は大爆笑した。
「そうなんだよなー。あの過激な性格は文字通り振り回される印象があるんだよなー。見かけにだまされないようにしないと」
アロンがそう言うと、レソフィックが少しだけハウルを援護した。
「さっぱりしてて気兼ねなくて、女友達としては異例の存在だがなあ。勇夫、お前ハウルを女として認識してるか?」
勇夫は即答である。
「あんまり女だからって意識することないな。たまーに何かきっかけで思い出すことあるけど」
「本人の前で言うとひっぱたかれてるぞ」
リーダーは不安な顔になった。のっけからカップル成立に問題発生と感じ取ったからだ。
「もしかして、いきなりハウルの引き取り手はいないってことか?」
みんなしてお互いの顔を眺め回した。
「さ、さて、それじゃ次はクリスティンはどうだ?あのおっとり萌えキャラは」
レソフィックはすっかり司会役である。しかも結論を出さずにどんどん進めていく。
腕組しながら勇夫が考えた。
「うーん。クリスティンも黙ってそばにいてくれるかぎりはなかなかいいと思うぞ。癒されそうだし、胸もでかいしさー。でもひとたびツボにはまるとあっちの世界に連れてかれちゃうからな~」
突如暴走するクリスティンの天然ボケは、たいていは大飛躍を飛び越えた連想ゲームによって現れたクリスティン独自の世界である。時には命を救うこともあるが、巻き込まれるとしばらく世の常識がなんだかわからなくなる。
「ここにも危険な両局面を持ってるのがいたか。でも萌えキャラってことでは人気あるんだろ?クリスティンって」お好み焼きをひっくり返しながらアロンが言うと、リーダーが生徒会の幅広い情報網を披露する。
「実は上級生にすごく人気あるんだぜ」
「へえ、そうなんだ。確かに年上にもてる感じするよな」
「既に何人か声かけてる」
「え?そうなの?」
「でもそんな話、一緒にいても聞いたことないぞ。相変わらずハウルと一緒にいるし」
「多分断ってるんだろう」
アロンとレソフィックはそこにいる顔を見回した。
「ここにいる顔の誰かの為に断ってるのか?」
「でも、そんなそぶり見せたことないぞ」
「だよな・・」
「ハウルが好きなんじゃないか?」勇夫が何気に言う。
「ぶっ!でも同性愛って間柄には見えないな」
アロンが答えたところでレソフィックはまたも結論を出さずに次へ進めた。
次回「ピクニック(5):カーラと裕美子の印象」へ続く!
前回のお話「ピクニック(3):男の子買い出し中」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆
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<ピクニック(4):ハウルとクリスティンの印象>
「まずハウルからだ。あいつとカップルになることを想像できるか?」
しばしみんな腕を組んで考える。
アロンが最初に口を開いた。
「俺、腕掴まれてあいつの頭の上で振り回されているシーンが浮かんだんだけど・・」
レソフィックもびっくりしたような顔をして、
「お前もか。おれは襟首掴まれて振り回されるのが浮かぶんだ」
リーダーも「俺は脚だ・・ジャイアントスイングされてるシーンだ」
勇夫まで「俺、髪の毛掴まれてぐるぐるぶん回されてる・・」
みんな一度見つめ合って、大笑いになった。
「ぶわははははは!なんだみんな似たり寄ったりじゃん!」勇夫は大爆笑した。
「そうなんだよなー。あの過激な性格は文字通り振り回される印象があるんだよなー。見かけにだまされないようにしないと」
アロンがそう言うと、レソフィックが少しだけハウルを援護した。
「さっぱりしてて気兼ねなくて、女友達としては異例の存在だがなあ。勇夫、お前ハウルを女として認識してるか?」
勇夫は即答である。
「あんまり女だからって意識することないな。たまーに何かきっかけで思い出すことあるけど」
「本人の前で言うとひっぱたかれてるぞ」
リーダーは不安な顔になった。のっけからカップル成立に問題発生と感じ取ったからだ。
「もしかして、いきなりハウルの引き取り手はいないってことか?」
みんなしてお互いの顔を眺め回した。
「さ、さて、それじゃ次はクリスティンはどうだ?あのおっとり萌えキャラは」
レソフィックはすっかり司会役である。しかも結論を出さずにどんどん進めていく。
腕組しながら勇夫が考えた。
「うーん。クリスティンも黙ってそばにいてくれるかぎりはなかなかいいと思うぞ。癒されそうだし、胸もでかいしさー。でもひとたびツボにはまるとあっちの世界に連れてかれちゃうからな~」
突如暴走するクリスティンの天然ボケは、たいていは大飛躍を飛び越えた連想ゲームによって現れたクリスティン独自の世界である。時には命を救うこともあるが、巻き込まれるとしばらく世の常識がなんだかわからなくなる。
「ここにも危険な両局面を持ってるのがいたか。でも萌えキャラってことでは人気あるんだろ?クリスティンって」お好み焼きをひっくり返しながらアロンが言うと、リーダーが生徒会の幅広い情報網を披露する。
「実は上級生にすごく人気あるんだぜ」
「へえ、そうなんだ。確かに年上にもてる感じするよな」
「既に何人か声かけてる」
「え?そうなの?」
「でもそんな話、一緒にいても聞いたことないぞ。相変わらずハウルと一緒にいるし」
「多分断ってるんだろう」
アロンとレソフィックはそこにいる顔を見回した。
「ここにいる顔の誰かの為に断ってるのか?」
「でも、そんなそぶり見せたことないぞ」
「だよな・・」
「ハウルが好きなんじゃないか?」勇夫が何気に言う。
「ぶっ!でも同性愛って間柄には見えないな」
アロンが答えたところでレソフィックはまたも結論を出さずに次へ進めた。
次回「ピクニック(5):カーラと裕美子の印象」へ続く!
前回のお話「ピクニック(3):男の子買い出し中」
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ハウルのジャイアントスイング笑いました(^-^)
by ケンケン@ (2010-08-04 21:15)
xml_xslさん、やまさん、ケンケン@さん、HAtAさん、K-STYLEさん、ヒロさん、「直chan」さん、niceありがとうございます。
ケンケン@さん、コメントいつもどうもです。
ジャイアントスイングは技かけるほうも目が回るんですよね。ハウルは平気そうです。(^^;
by TSO (2010-08-07 12:05)