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<消化試合の過ごし方(4):年末年始も決定!> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第173回
<消化試合の過ごし方(4):年末年始も決定!>


そこへ向こうからドリンクバーのお替りにやってきたのはミシェルだった。

「なんだ、やっぱり大騒ぎしてたのはハウル達だったか」
「おーす、ミシェル。なぁに、私らそんなに目立ってる?」
「賑やかな声がよく聞こえたぜ」
「そっちは誰といるんだ?」

アロンが聞いた。

「ジョン、アンザック、美女、イザベル、シャノン」
「いつもそんな組み合わせだっけ?」
「たまたまな。冬の旅行の話してるんだ」

ハウルがまた目を見開いた。

「旅行?ミシェルといえば旅行だね。夏もそうだったけど、冬も守備範囲なの?」
「年越しでスキー・スノボって案が出てるんだ。ニューイヤーをゲレンデで迎えようって」

ハウルがまた立ち上って叫んだ。

「のったー!!まぜて!いやーん、急にこの冬が楽しくなってきちゃったわあ!」
「ま、まじ?ハウルがいるとなだれが起きそうな気がする・・」
「夏、宿とってあげたでしょう?まさかあの恩を忘れたわけじゃ・・」
「わ、わかった。相談してくる!」

ミシェルは急いで席に帰っていった。


「あの夏の宿、えげつない取り方したのか?」

ミシェルの慌てっぷりを見て、アロンが不安げに聞く。

「別に?タイミングを逃さなかっただけよ。だからなんであたしが絡むとえげつなくなるのよ」
「わからなくもないわねえ」
「あらゆる手段を使って確保するって感じがな」

ハウルをよく知るクリスティンと勇夫もそれにならった。

「あなた達も行くのよ。有無を言わさず」

ハウルはアロンやレソフィック達をぐるりと指さして言った。

「え!」
「あ、あのー、ハウル。年末年始旅行するとなると、クリスマスは金かからないようにしてもらいたいんだけど・・」
「ああ、あんたら一人暮らし組は貧乏だもんね」

カーラがすぐ助け船を出した。

「誰かの家で持ち寄りパーティーでもいいじゃない。軽く作るでもいいし。裕美子のケーキだけちゃんと用意してさ」
「そうよね。別にどっかのお店でやらなきゃってこともないし。裕美子ん家はどう?」

ハウルが裕美子に聞いてみた。予想もしてなかった事態に裕美子は慌てた。

「わ、わたしの家?!」
「7、8人がドワ!って入って大丈夫ならだけど。アロン家でもいいけど?レソフィックんちと同じ間取りでしょ?」
「い、家の人に・・聞いてみます」
「明日には判るわね。じゃ、こっちはいったん回答待ちってことで。ミシェルの方はどうなった?」


次回「クリスマスと誕生日とNew Year(1):裕美子んち集合!」へ続く!

前回のお話「消化試合の過ごし方(3):まずはクリスマスが決定!」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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コメント 1

TSO

takemoviesさん、HAtA.さん、bitさん、くぼたんさん、xml_xslさん、kuzeさん、ncieありがとうございます。
相変わらずのむじんくん運転ですみませんです。
by TSO (2011-01-30 22:10) 

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