<第2部:第6章 レソフィック宅の宴会(13):裕美子の知らぬ世界> [片いなか・ハイスクール]
東日本大震災被災地がんばれ!
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「片いなか・ハイスクール」連載第293回
<第2部:第6章 レソフィック宅の宴会(13):裕美子の知らぬ世界>
ここからは裕美子の知らぬ世界である。
真っ赤な顔をしてすうすうと静かに寝息を立てる裕美子を見下ろし、カーラがどうしましょという顔を上げた。
「寝ちゃったわよ」
クリスティンは冗談めいた顔で様子を見ている。
「そんなに飲んだの?」
「ワインをグラスで1杯飲んだだけだけど」
するとハウルが四つん這いになって裕美子の方に這ってきた。
「アルコール弱いんだあ」
頭や肩を撫でたものの、まるで反応しない。体の線に合わせて手を這わせるが、くすぐったそうな脇腹の辺りを触ってもぜんぜん動かない。
「よく寝てる。ね、ちょっといじっちゃおうか」
「またあ、ハウルったら。やりすぎちゃだめよ~」
クリスティン注意はしたが、やめろとは言っていない。むしろ興味があるようでハウルのそばにやってきた。ほのかに酔いの入ったクリスティンとカーラが見守る中、酔ってるのかまだしらふか見分けつかないハウルが率先していたずらを始めた。
「へへっ、まずはこの近眼めがねちゃんを・・」
丸い大きなメガネに手をかけると、スポッと取ってしまった。カーラがどんな顔して寝てるんだろと、顔にかかるくるくるした独特のくせ毛をかきあげて覗き込む。
その顔を見たカーラはちょっと驚いた。
「あら、かわいい!」
「え?」
クリスティンとハウルも顔をくっつけて近付けた。
「あらー」
「へえー。おまじめちゃんだからソバカスでも散りばめた顔でもしてるのかと思ってたら」
顔を上げた先にはソバカスのあるカーラがいた。少し心外のよう。
「私のこと?」
「あはは、違う違う」
「この子、ソバカスどころか、きれいなお肌してるわぁ」
「ってゆーか、目立たないから気付かなかったけど、かなり可愛いわよこの子」
そうなると顔だけじゃなくて、他の所も知りたくなる。さっき這わせてた手が上半身を念入りにまさぐり始めた。
「鍛えてるのかな。贅肉ないわよ」
「まだ成長途中なんじゃない?女の子特有の丸みあるぽっちゃり感がこれからって感じよぉ」
「あなた達、何してるのよー」
カーラが真っ赤になって言う。そう思うなら止めればいいのに・・。
「そうねー。ここはまだまだね」
「ちょっとー、何あからさまに揉んでるのよー」
ますますカーラが赤くなって言うが、ハウルは構わずエスカレートする。ついにスカートに手をかけた。
「いつもロングスカートなのに、今日は少し短いのよね」
「短いって言っても膝丈じゃない」
「気温高いからでしょう?」
「ちょっ、ちょっと、どこまでめくるのよー」
さすがにカーラ止めに入った。しかし既に遅し。露わになった生の白い太股が、照明の下で艶めかしく照らされていた。
「ガリゴリの細い足かと思いきや、いい足。骨太なのかな。しっかりしてる」
今度は3人してなで回し始めた。すべすべしたのがさわり心地いいらしい。
「特段お手入れってしてなさそうねぇ」
「いいなあ、産毛程度だからいらないんでしょ。ナチュラルにこうみたいよ。この子ちゃんと生えてるのかしら」
「場所譲ろうか?確かめてみれば?」
「な、何を?!」
「いいなら次いっちゃうよ~」
ハウルは大胆にもスカートの中に両手を突っ込み、スカートが止まってる腰の辺りまで滑り込ませた。
「んん~・・」
さすがに裕美子が悩ましい声を出す。
「わあ!何やってんのよ~!犯罪よもう」
ハウルはにやけた顔を返すだけである。
「結構細く締まった体してるわね」
そう言って腕をゆっくり引き戻し、お尻のところで止まると、もみもみしだした。
「あ、お尻、張りがあってきもちいい」
「うん・・うふん・・・」
左向きにややうつ伏せ気味に横になった裕美子の、捲り上げられて露わになった白い脚がにゅうっと伸びたつま先の方から、男の声がした。
「!!。お、お前ら!なにやってんだ!」
裕美子の背中側にいて好き放題してたハウルが、ピンクに染めた頬を上げた先にいたのは、悩ましい声で気付いたアロンだった。
後々白状しているのだが、ハウルがたくし上げて揉みまくってたもんだから、アロンの方からは裕美子のスカートの中が丸見えだったらしい。実はお尻フェチだったアロン君、これで裕美子を結構意識するようになったのである。途中で寝てしまったとはいえ、広報記事作成への参加は、裕美子の期待以上に後々アロンとカップルになるために役立っていたのであった。
次回「第2部:第6章 レソフィック宅の宴会(14):真夜中」へ続く!
前回のお話「第2部:第6章 レソフィック宅の宴会(12):とうとう宴会へ」
対応する第1部のお話「第1部:第9章 レソフィックの広報記事(2):飲んだことないんですけど」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆
Copyright(c) 2009-2013 TSO All Rights Reserved
第1部でもとうとう挿絵入れられなかったところですが、第2部でも・・う~ん、これはちょっと描けませんね~(^^;
※片いなか・ハイスクール第2部は、第1部のエピソードを裏話なども交えながら本編のヒロイン裕美子の視点で振り返るものです。ぜひアロン目線の第1部のその部分と読み比べてみてください。「対応する第1部のお話」で飛ぶことができます。
ぽちっと応援してください。
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「片いなか・ハイスクール」連載第293回
<第2部:第6章 レソフィック宅の宴会(13):裕美子の知らぬ世界>
ここからは裕美子の知らぬ世界である。
真っ赤な顔をしてすうすうと静かに寝息を立てる裕美子を見下ろし、カーラがどうしましょという顔を上げた。
「寝ちゃったわよ」
クリスティンは冗談めいた顔で様子を見ている。
「そんなに飲んだの?」
「ワインをグラスで1杯飲んだだけだけど」
するとハウルが四つん這いになって裕美子の方に這ってきた。
「アルコール弱いんだあ」
頭や肩を撫でたものの、まるで反応しない。体の線に合わせて手を這わせるが、くすぐったそうな脇腹の辺りを触ってもぜんぜん動かない。
「よく寝てる。ね、ちょっといじっちゃおうか」
「またあ、ハウルったら。やりすぎちゃだめよ~」
クリスティン注意はしたが、やめろとは言っていない。むしろ興味があるようでハウルのそばにやってきた。ほのかに酔いの入ったクリスティンとカーラが見守る中、酔ってるのかまだしらふか見分けつかないハウルが率先していたずらを始めた。
「へへっ、まずはこの近眼めがねちゃんを・・」
丸い大きなメガネに手をかけると、スポッと取ってしまった。カーラがどんな顔して寝てるんだろと、顔にかかるくるくるした独特のくせ毛をかきあげて覗き込む。
その顔を見たカーラはちょっと驚いた。
「あら、かわいい!」
「え?」
クリスティンとハウルも顔をくっつけて近付けた。
「あらー」
「へえー。おまじめちゃんだからソバカスでも散りばめた顔でもしてるのかと思ってたら」
顔を上げた先にはソバカスのあるカーラがいた。少し心外のよう。
「私のこと?」
「あはは、違う違う」
「この子、ソバカスどころか、きれいなお肌してるわぁ」
「ってゆーか、目立たないから気付かなかったけど、かなり可愛いわよこの子」
そうなると顔だけじゃなくて、他の所も知りたくなる。さっき這わせてた手が上半身を念入りにまさぐり始めた。
「鍛えてるのかな。贅肉ないわよ」
「まだ成長途中なんじゃない?女の子特有の丸みあるぽっちゃり感がこれからって感じよぉ」
「あなた達、何してるのよー」
カーラが真っ赤になって言う。そう思うなら止めればいいのに・・。
「そうねー。ここはまだまだね」
「ちょっとー、何あからさまに揉んでるのよー」
ますますカーラが赤くなって言うが、ハウルは構わずエスカレートする。ついにスカートに手をかけた。
「いつもロングスカートなのに、今日は少し短いのよね」
「短いって言っても膝丈じゃない」
「気温高いからでしょう?」
「ちょっ、ちょっと、どこまでめくるのよー」
さすがにカーラ止めに入った。しかし既に遅し。露わになった生の白い太股が、照明の下で艶めかしく照らされていた。
「ガリゴリの細い足かと思いきや、いい足。骨太なのかな。しっかりしてる」
今度は3人してなで回し始めた。すべすべしたのがさわり心地いいらしい。
「特段お手入れってしてなさそうねぇ」
「いいなあ、産毛程度だからいらないんでしょ。ナチュラルにこうみたいよ。この子ちゃんと生えてるのかしら」
「場所譲ろうか?確かめてみれば?」
「な、何を?!」
「いいなら次いっちゃうよ~」
ハウルは大胆にもスカートの中に両手を突っ込み、スカートが止まってる腰の辺りまで滑り込ませた。
「んん~・・」
さすがに裕美子が悩ましい声を出す。
「わあ!何やってんのよ~!犯罪よもう」
ハウルはにやけた顔を返すだけである。
「結構細く締まった体してるわね」
そう言って腕をゆっくり引き戻し、お尻のところで止まると、もみもみしだした。
「あ、お尻、張りがあってきもちいい」
「うん・・うふん・・・」
左向きにややうつ伏せ気味に横になった裕美子の、捲り上げられて露わになった白い脚がにゅうっと伸びたつま先の方から、男の声がした。
「!!。お、お前ら!なにやってんだ!」
裕美子の背中側にいて好き放題してたハウルが、ピンクに染めた頬を上げた先にいたのは、悩ましい声で気付いたアロンだった。
後々白状しているのだが、ハウルがたくし上げて揉みまくってたもんだから、アロンの方からは裕美子のスカートの中が丸見えだったらしい。実はお尻フェチだったアロン君、これで裕美子を結構意識するようになったのである。途中で寝てしまったとはいえ、広報記事作成への参加は、裕美子の期待以上に後々アロンとカップルになるために役立っていたのであった。
次回「第2部:第6章 レソフィック宅の宴会(14):真夜中」へ続く!
前回のお話「第2部:第6章 レソフィック宅の宴会(12):とうとう宴会へ」
対応する第1部のお話「第1部:第9章 レソフィックの広報記事(2):飲んだことないんですけど」
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第1部でもとうとう挿絵入れられなかったところですが、第2部でも・・う~ん、これはちょっと描けませんね~(^^;
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☆☆ 災害時 安否確認 ☆☆
うかつに寝れないですね~!!(笑)
by macinu (2013-07-07 15:01)
yamさん、bitさん、ネオ・アッキーさん、macinuさん、niceありがとうございます。
macinuさん、いつもコメントありがとうございます。macinuさんもまかないおつまみで一杯やって寝込みを襲われないでくださいね~。
by TSO (2013-07-07 15:20)