＜球技大会（２）:対決！バレー部員＞ [片いなか・ハイスクール]
「片いなか・ハイスクール」連載第148回
＜球技大会（２）:対決！バレー部員＞
大会間近、体育はＢ組との合同で、大会に向け練習試合となった。
女子バレー前半は裕美子のサーブ＆レシーブとキャリーのコンビが予想通りＢ組を圧倒する。控えでこれを見ていたＢ組のバレー部員２人はこれを見て怒っていた。
「何、こいつら！なんか超むかつくんだけど！」
後半メンバー交代でバレー部員２人がコートに入った。
これを見てキャリーが吠える。
「なんでお前ら出てくるんだよ！部活と同じ競技には出ちゃいけないんだろ？！」
「それは本校だろ！人数の少ない分校には適用されないじゃんか！」
「え？マジ？おい！ドジ担任！本当かよ！」
「し、しらねえ。初めて聞いた」
「ったく！だからドジ担任なんだよ！」
後半戦はし烈を極めた。バレー部の２人は親の敵のごとく猛烈な攻撃を仕掛けてきたのだ。特に運動部で聞いたこともなく、見かけ弱そうな裕美子が標的にされた。しかし裕美子はサーブレシーブはもちろん、アタックでさえもかなり返してくるのだ。裕美子を狙って打ってくるだけにあまり動くことなく手が届くというのもあるが、強烈な球を正確に打ち取るというのは相当な反射神経である。
「ちきしょう、なんであいつ私らの球取れるんだ？マジむかつくんだけど！」
試合の終った男子がぞろぞろと見学しに体育館へ入ってきた。
「なんでバレー部の２人が出てるんだ？部活と同じ競技の選手は出ちゃいけないんだろ？！」
ジョンが片隅で小さくなって付き添っているドジ担任に向って言った。
「それは人数の少ない分校には適用されないだってよぉ」
「え？マジ？おい！ドジ担任！本当かよ！」
「さっきＢ組のみんなが教えてくれたんんだぁ」
「ったく！だからドジ担任なんだよ!」
「なんかさっきと同じこと言われてるぅ、俺・・」
そこへＢ組バレー部の強烈サーブの外れたのがドジ担任の頭に命中した。
ふっ飛んだドジ担任の後頭部は激しく壁にぶつかって、ドジ担任はそのままずるずると崩れ落ちると、変にニヤけた表情のまま伸びてしまった。
「きゃあ！大変！」
保健委員のクリスティンが駆け付ける。が、ジョンが
「ほっとけ！」
と言ったので、気を失ったドジ担任はそのままその場に放置された。
横たわるドジ担任を見て、ウォルトがクリスティンに言った。
「せめてこのおかしな顔だけでも隠さねえか？」
「そうですね。わかりました！任せてください｣
クリスティンはどこからか真っ白な布を持ってくると、ドジ担任の体を真っすぐに整えて手を胸のところで組ませ、その布で顔を覆った。
「それ、どういう意味？」
「え？だって、折曲がるように倒れてたから、そのままだと辛そうなのできちんと寝かせてあげたんですよ？顔は隠しましょうってことですから布で・・・そういえばどっかで見たことのあるようなポーズですね」
クリスティンにまったく悪気はないようである。
一方、白熱した試合は一進一退。バレー部の強烈なアタックを裕美子がレシーブし、カーラがトス、キャリーの速攻スパイクが決まってリードしたときには応援の男子から大喝采が上がった。
次回「球技大会（３）:裕美子負傷！」へ続く！
前回のお話「球技大会（１）:Ｃ組女子バレーの秘密兵器」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆
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＜球技大会（２）:対決！バレー部員＞
大会間近、体育はＢ組との合同で、大会に向け練習試合となった。
女子バレー前半は裕美子のサーブ＆レシーブとキャリーのコンビが予想通りＢ組を圧倒する。控えでこれを見ていたＢ組のバレー部員２人はこれを見て怒っていた。
「何、こいつら！なんか超むかつくんだけど！」
後半メンバー交代でバレー部員２人がコートに入った。
これを見てキャリーが吠える。
「なんでお前ら出てくるんだよ！部活と同じ競技には出ちゃいけないんだろ？！」
「それは本校だろ！人数の少ない分校には適用されないじゃんか！」
「え？マジ？おい！ドジ担任！本当かよ！」
「し、しらねえ。初めて聞いた」
「ったく！だからドジ担任なんだよ！」
後半戦はし烈を極めた。バレー部の２人は親の敵のごとく猛烈な攻撃を仕掛けてきたのだ。特に運動部で聞いたこともなく、見かけ弱そうな裕美子が標的にされた。しかし裕美子はサーブレシーブはもちろん、アタックでさえもかなり返してくるのだ。裕美子を狙って打ってくるだけにあまり動くことなく手が届くというのもあるが、強烈な球を正確に打ち取るというのは相当な反射神経である。
「ちきしょう、なんであいつ私らの球取れるんだ？マジむかつくんだけど！」
試合の終った男子がぞろぞろと見学しに体育館へ入ってきた。
「なんでバレー部の２人が出てるんだ？部活と同じ競技の選手は出ちゃいけないんだろ？！」
ジョンが片隅で小さくなって付き添っているドジ担任に向って言った。
「それは人数の少ない分校には適用されないだってよぉ」
「え？マジ？おい！ドジ担任！本当かよ！」
「さっきＢ組のみんなが教えてくれたんんだぁ」
「ったく！だからドジ担任なんだよ!」
「なんかさっきと同じこと言われてるぅ、俺・・」
そこへＢ組バレー部の強烈サーブの外れたのがドジ担任の頭に命中した。
ふっ飛んだドジ担任の後頭部は激しく壁にぶつかって、ドジ担任はそのままずるずると崩れ落ちると、変にニヤけた表情のまま伸びてしまった。
「きゃあ！大変！」
保健委員のクリスティンが駆け付ける。が、ジョンが
「ほっとけ！」
と言ったので、気を失ったドジ担任はそのままその場に放置された。
横たわるドジ担任を見て、ウォルトがクリスティンに言った。
「せめてこのおかしな顔だけでも隠さねえか？」
「そうですね。わかりました！任せてください｣
クリスティンはどこからか真っ白な布を持ってくると、ドジ担任の体を真っすぐに整えて手を胸のところで組ませ、その布で顔を覆った。
「それ、どういう意味？」
「え？だって、折曲がるように倒れてたから、そのままだと辛そうなのできちんと寝かせてあげたんですよ？顔は隠しましょうってことですから布で・・・そういえばどっかで見たことのあるようなポーズですね」
クリスティンにまったく悪気はないようである。
一方、白熱した試合は一進一退。バレー部の強烈なアタックを裕美子がレシーブし、カーラがトス、キャリーの速攻スパイクが決まってリードしたときには応援の男子から大喝采が上がった。
次回「球技大会（３）:裕美子負傷！」へ続く！
前回のお話「球技大会（１）:Ｃ組女子バレーの秘密兵器」
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bitさん、kuzeさん、xml_xslさん、takemoviesさん、りたーむさん、HAtAさん、釣られクマさん、ケンケン＠さん、(。・_・。)２ｋさん、hetianソウソウさん、niceありがとうございます。
(。・_・。)２ｋさん、hetianソウソウさん、はじめまして。
りたーむさん、はじめましてかとおもったら、お久しぶりです！またよろしくです。
by TSO (2010-11-20 01:22)
K-STILEさん、niceありがとうございます。
ビブラム 5本指シューズさん、mbtさん、コメントいただいてますが、本サイトコンテンツの内容とは無関係のようなので申し訳ありませんが削除させていただきます。
by TSO (2010-12-01 23:09)